「規模の拡大は、目的じゃない」— 5年で10倍成長したROSCA代表が、それでも変えなかったこと
2026.08.04,
Interview
5年前、「30名にこだわる」と書いた。あの決断は、いまどうなったのか
以前公開した「社員30名までにしようと決めた理由」は、多くの方に読んでいただきました。
今回は、あれから5年がたった今、ROSCAとして”これまで”と”これから”について、そして30名という組織で実現したい未来について採用広報相澤が代表に改めて話を聞いてみた。
Q1. 約5年前に『社員30名までにしよう』という記事を書かれました。当時の記事では、『今の自分がやりたいことを追求した結果、30名という答えになった』と書かれていました。5年経った今も、その考えの根本は変わっていませんか?
田原:結論、変わらないです。ただ、これってよく面接でも社員30名までということは、あと数名しか採用しないんですか?」と聞かれるのですが、そういう話ではないんです。
Q2.どういう意図だったのでしょうか?
田原:5年前の記事を書いた当時、ROSCAはまだ創業間もないタイミングでした。当時のROSCAは、エージェント事業が中心だったため、会社の未来を考える上で私が軸においていたのは、「お客様や求職者様と直接向き合うエージェントを何人にすることが最も価値を提供できるか」ということ。
人材紹介という仕事は、規模だけを追いかけると、一人ひとりのお客様への向き合い方がどうしても機械的になってしまいます。そうなると、提供できるサービスの品質も少しずつ落ちてしまう。
だから自分たちが理想とするエージェントサービスを維持できる人数を考えた結果、30名くらいが目安だと思ったんです。
つまり、「30名」という数字は会社全体の人数ではなく、フロントでお客様と向き合うエージェント組織としての最適な規模を表しています。
だから会社全体として30名にこだわるという考えではありません。
「別の会社みたい」— この1年で、メンバーの色が変わった
Q3.これまでのROSCAと今のROSCAで変わったことはありますか?
田原:「去年の後半から、本当に別の会社みたいです。」
そう表現するほど、この1年でROSCAのカルチャーは変わりました。
以前の採用では、「会社のビジョンに共感してくれる人」を重視していました。
もちろん、それは今も大切です。ただ、実際に組織をつくる中で見えてきたことがありました。共感だけでは、最後までやり切れない人もいる。
いい会社だと思ってくれていても、本気で挑戦したい気持ちとは別だと気づいたのです。
そこで採用基準を見直しました。
現在重視しているのは、「共感」+「本気でやり切る熱量」。
その結果、以前は比較的落ち着いた雰囲気でしたが、今は行動力があり、エネルギッシュなメンバーがかなり増えましたね。
相澤:私も入社した時、ROSCAメンバーは、勢いがあり、自ら動き、周囲を巻き込める人が多い印象でした。
Q4.カルチャーが変化したのは、採用基準とおっしゃっていましたが、具体的には採用の時になにを見ていますか?
田原:採用で一番変わったのは、「何を評価するか」です。
先ほども話しましたが以前は「価値観が合う人」を探していました。しかし会社が成長するにつれ、それだけでは足りないことがわかりました。
「本当にそこまでやり切れるか。」
この問いが、採用の中心になりました。
熱量がある人は、自分から挑戦し、壁にぶつかっても前へ進みます。会社が変化しても、その変化を楽しめます。逆に、安定だけを求める人には決して楽な環境ではありません。だからこそ、採用でも率直に伝えるようにしています。
ROSCAは、成長したい人には最高の環境です。
一方で、その覚悟がない人には合わないかもしれません。ミスマッチを減らすことも、お互いのためになる。そう考えています。
Q.会社に変化があった中で、規模も大きくなっていますが、次の目標として「上場」を目指す企業も多いと思いますが、田原さんはどんな展望を持っていらっしゃるのでしょうか?
田原:「周りの経営者からの刺激を受けたり、会社が順調に大きくなる中で、『上場を目指す選択肢もあるのかな』と悩んだ時期もありました。
会社規模が大きくなるとついつい調子に乗っちゃいそうになったこともありました(笑)
でも、自分の心に素直に問い直したときに、『上場は自分が本当にやりたいことではない』とハッキリ分かったんです。
社会全体をとか広く考えた時に、正直、目に見えないなというか、遠すぎる人のことまでを考えるって考えられなくて。自分が関わる人を幸せにしたい気持ちの方が強いんです。
”ユーザー、クライアント、そして社員”
目の前にいる人たちに価値を届け、その人たちが少しでも前向きになれること。
その積み重ねが結果として会社を大きくするなら、それはすごくいいことだと思っています。
そして「2030年に売上100億円」という目標も掲げています。
ですが、その数字を追うことだけが会社の存在意義ではありません。
目の前の人に価値を届け続ける。その積み重ねが、結果として会社の成長につながる。
これは、創業当時から掲げている、”目の前の1を大切にして最大限の価値を提供する”という僕の理念です。なので、遠くにいる誰かよりも、まずは目の前の人を幸せにする。その考え方は5年前と何も変わっていません。
相澤:当時と根底にあるものは、変わらない軸が今のROSCAを作っているのですね。
毎日オフィスにいる代表が、本当にやっていること
Q.田原さんは、毎日オフィスにいますが社長として珍しいですよね?
田原:そうですね。仕事は、ほとんどしてないんですよ(笑)
もちろん、本当に何もしていないわけではありません。
以前は営業も、採用も、経営も、自ら先頭に立って進めていました。しかし、会社が成長した今は、多くの実務をメンバーへ任せています。
Q.今の代表として最も大切にしている仕事は何なのでしょうか。
田原:「人と話すことですね。」
一人ひとりと会話をする。最近どう感じているのか。
何に悩んでいるのか。会社としてどんな方向へ進もうとしているのか。そうしたコミュニケーションに、一番多くの時間を使っていると言います。
組織は、人が増えるほど情報が届きにくくなります。会社が考えていることも、現場で起きていることも、放っておけば少しずつズレが生まれていくので、できる限りオフィスにいるようにしています。
相澤:「社長だから会えない」という距離感ではなく、「いつでも話しかけられる存在」でありたい。という思いがその積み重ねが、ROSCAらしい一体感をつくっているのかもしれませんね。
Q.これからのROSCAを、どんな会社にしていきたいと考えていますか
田原:5年後には、10個くらい事業が立ち上がっている状態が理想ですね。
必要なのは、経営者一人の力ではありません。事業を任せられるリーダーが社内から育ち、新しい挑戦を次々と形にできる組織であることです。
Q.どんな人と働きたいと考えていますか?
田原:仕事を通じて、自分自身を成長させたいと思っている人と、一緒に働きたいですね。
経験が豊富かどうか。営業成績がずば抜けているかどうか。
もちろん、それも一つの評価軸ではあります。
でも、それ以上に見ているのは、「これからどうなりたいか」です。
営業として成果を出す。その先で、チームを率いる。
さらにその先で、新しい事業を立ち上げる。
そんな未来を本気で描ける人にこそ、ROSCAの環境は合っているのかもしれません。
”会社が用意したキャリアを歩くだけではなく、自分でキャリアをつくっていける人が増えてほしいと思っています。”
実際、会社はまだ発展途上であり、完成された組織ではありません。
だからこそ、挑戦できる余白があります。自分で仕組みをつくることもできる。新しい役割を提案することもできる。
将来的には、事業そのものを任される可能性もあります。それは、大企業ではなかなか得られない経験かもしれません。
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どっちがいいか
「今の段階で完璧なスキルを持っている必要はありません。僕たちが求めているのは、仕事に対して強い熱量を持っていること、そして将来的に事業部を引っ張る存在になりたいという野心を持っていることです。
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